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こんにちは。
前回は上二段活用について学びました。
今日は、
下二段活用
について学びましょう。
まず、下二段活用の活用表からです。
どうでしょうか、もう気づいている人もいるかも知れませんが、下一段活用のときに上一段活用の“i”を“e”に置き換えたように、下二段活用も上二段活用の“i”を“e”に置き換えただけです。
次に、その動詞が下二段活用であることを見分ける方法ですが、これも同様です。
以下に示します。
1.文中から動詞の見当をつける。
2.活用の型を覚えておくべき動詞については暗記していることで型を判断する。
3.残りの、属する活用の型を暗記する必要のない動詞、については未然形にしてみる。
4.(未然形にする方法は打消の助動詞「ず」を動詞の直後につけて、それに合うように動詞を変化させてみるとよいのです)
5.未然形がエ段音の文字で終われば、それは下二段活用であると判断できる。
イ段音をエ段音に、上二段活用を下二段活用に直しているだけです。
具体例で確認してみます。
古語で「受く」という動詞があります。
カ変・サ変・ナ変・ラ変のいずれでもないですし、上一段活用、下一段活用でもありません。
よって、「ず」を接続させて未然形を割り出してみます。
「受け・ず」となりますね。
「受け」が未然形です。
「け」はエ段音の文字なので、「受く」は下二段活用であることがわかります
基本形(終止形)の考え方についても、上二段活用で考えた内容がそのまま当てはまります。
古語の下二段活用の動詞については、現代語と基本形(終止形)が一致しません。
基本形(終止形)がわからない場合の、基本形(終止形)の求め方は、これも上二段活用の場合と同じ要領で以下の通りです。
まず、いったん現代語の基本形(終止形)にします。
上の例では「受ける」ですね。
そうしても、活用の型は間違えません。
例えば、「受ける」でも「ず」をつけてみると「受け・ず」となって、未然形がエ段音ですから下二段活用と判断できますね。
かりに、ラ抜き言葉を許容するとして「受けれ・ず」、また「受けられ・ず」としてしまったのなら、どちらも「受けることができない」の意味で、可能の意味が加わっているので、こういうのはダメです。
「受け」が下二段活用で未然形であることがわかると、「け」を「く」に直した、「受く」が基本形(終止形)ということです。
行については、上記の流れでいえば、未然形の最後の文字で判断してもらってもいいですし、基本形(基本形)の最後の文字で判断してもらっても、どちらでも大丈夫です。
「受け」でも「受く」でも、カ行と判断できますね。
さて、あとは注意すべき下二段活用の動詞ですね。
まず、下二段活用であることが判断しづらい動詞はありません。
行が判断しづらい下二段活用の動詞は以下の通りです。
ワ行「植う」「飢う」「据う」
ア行「得」(「所得」「心得」)
意味は現代語の言い切りに直すと見当がつくはずです。
「植える」「飢える」「据える」と「得る」ですから。
「据える」が難しいかな、ずっと置く、です。
なお、ヤ行の動詞もワ行・ア行との区別がわかりづらいのですが、ヤ行の動詞は数が多いので、ワ行でもア行でもないものがヤ行である、と考えて判断してください。
あと、意外に困るが以下の一語動詞3つです。
「得」(う)、「経」(ふ)「寝」(ぬ)
上の3つは、平仮名で書かれると動詞であることに気がつかないんですよね。
文法のときにできても文章のときに間違えます。
意識して頭の片隅に置いておかないといけません。
あと、そうですね、今見た「寝」が「いぬ」「いもぬ」と形を変えていることがあって、それも意外に試験で狙われやすいので注意ですね。
意味は「寝」「いぬ」「いもぬ」いずれも同じ、寝る、という意味です。
「経」は、経る、または、経つ、ですね。
さて、以上で下二段活用の動詞の学習は終了です。
今回も手を動かして問題を解き、体得してから進みましょう。
次回はいよいよ、用言の活用のうち、動詞の活用の型の最後、四段活用です。
(添付ファイル後日)
前回は上二段活用について学びました。
今日は、
下二段活用
について学びましょう。
まず、下二段活用の活用表からです。
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
e | e | u | uる | uれ | eよ |
どうでしょうか、もう気づいている人もいるかも知れませんが、下一段活用のときに上一段活用の“i”を“e”に置き換えたように、下二段活用も上二段活用の“i”を“e”に置き換えただけです。
次に、その動詞が下二段活用であることを見分ける方法ですが、これも同様です。
以下に示します。
1.文中から動詞の見当をつける。
2.活用の型を覚えておくべき動詞については暗記していることで型を判断する。
3.残りの、属する活用の型を暗記する必要のない動詞、については未然形にしてみる。
4.(未然形にする方法は打消の助動詞「ず」を動詞の直後につけて、それに合うように動詞を変化させてみるとよいのです)
5.未然形がエ段音の文字で終われば、それは下二段活用であると判断できる。
イ段音をエ段音に、上二段活用を下二段活用に直しているだけです。
具体例で確認してみます。
古語で「受く」という動詞があります。
カ変・サ変・ナ変・ラ変のいずれでもないですし、上一段活用、下一段活用でもありません。
よって、「ず」を接続させて未然形を割り出してみます。
「受け・ず」となりますね。
「受け」が未然形です。
「け」はエ段音の文字なので、「受く」は下二段活用であることがわかります
基本形(終止形)の考え方についても、上二段活用で考えた内容がそのまま当てはまります。
古語の下二段活用の動詞については、現代語と基本形(終止形)が一致しません。
基本形(終止形)がわからない場合の、基本形(終止形)の求め方は、これも上二段活用の場合と同じ要領で以下の通りです。
まず、いったん現代語の基本形(終止形)にします。
上の例では「受ける」ですね。
そうしても、活用の型は間違えません。
例えば、「受ける」でも「ず」をつけてみると「受け・ず」となって、未然形がエ段音ですから下二段活用と判断できますね。
かりに、ラ抜き言葉を許容するとして「受けれ・ず」、また「受けられ・ず」としてしまったのなら、どちらも「受けることができない」の意味で、可能の意味が加わっているので、こういうのはダメです。
「受け」が下二段活用で未然形であることがわかると、「け」を「く」に直した、「受く」が基本形(終止形)ということです。
行については、上記の流れでいえば、未然形の最後の文字で判断してもらってもいいですし、基本形(基本形)の最後の文字で判断してもらっても、どちらでも大丈夫です。
「受け」でも「受く」でも、カ行と判断できますね。
さて、あとは注意すべき下二段活用の動詞ですね。
まず、下二段活用であることが判断しづらい動詞はありません。
行が判断しづらい下二段活用の動詞は以下の通りです。
ワ行「植う」「飢う」「据う」
ア行「得」(「所得」「心得」)
意味は現代語の言い切りに直すと見当がつくはずです。
「植える」「飢える」「据える」と「得る」ですから。
「据える」が難しいかな、ずっと置く、です。
なお、ヤ行の動詞もワ行・ア行との区別がわかりづらいのですが、ヤ行の動詞は数が多いので、ワ行でもア行でもないものがヤ行である、と考えて判断してください。
あと、意外に困るが以下の一語動詞3つです。
「得」(う)、「経」(ふ)「寝」(ぬ)
上の3つは、平仮名で書かれると動詞であることに気がつかないんですよね。
文法のときにできても文章のときに間違えます。
意識して頭の片隅に置いておかないといけません。
あと、そうですね、今見た「寝」が「いぬ」「いもぬ」と形を変えていることがあって、それも意外に試験で狙われやすいので注意ですね。
意味は「寝」「いぬ」「いもぬ」いずれも同じ、寝る、という意味です。
「経」は、経る、または、経つ、ですね。
さて、以上で下二段活用の動詞の学習は終了です。
今回も手を動かして問題を解き、体得してから進みましょう。
次回はいよいよ、用言の活用のうち、動詞の活用の型の最後、四段活用です。
(添付ファイル後日)
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